JOYPRO-2(ジョイプロ)

JOYPROはラジコン送信機用のジョイスティック・コンバータです。
つまり、ラジコン送信機(プロポ)をパソコンのジョイスティックにしてしまう変換器です。 普段使っているプロポを4軸4ボタンでハットスイッチ、しかもミキシング、エキスポ付きの 高級ジョイスティックに変身させます。実機フライトシュミレータをラジコン感覚で飛行したり、 コンバットプレイも使い慣れた送信機で出来ます。ハットスイッチにも対応していて視点切換えが 手元で可能になっています。
また、オプションで予備スイッチを取り付ける事が出来、これを送信機に貼り付けると、 トリガー入力として機銃発射に使えます。コンバットシュミレータをする時には必須かも知れません。
パソコンはUSBがついているWindowsマシンを用意してください。JOYPRO-2はUSBインターフェイスなので空物だけではなく、カーレースやアクション系にも使えます。
JOYPRO-2はラジコンの練習装置では無く、よってTrue-Flight,RealFlight等のラジコンシュミレータには使用出来ません。



[
Upper Page]


JOYPRO-2

概要

JOYPRO-2(以下単にJOYPROと表記)は写真のようにコンパクトで、送信機の裏に貼り付ける事も出来ます。50x40x20mm。前バージョンのJOYproより設定も簡単にしました。
写真に見えるTXinのジャックに送信機のトレーナケーブルを接続します。SWinはオプションのスイッチ入力です。さらに右側にLEDがあり、動作状態を示します。これらの反対側のUSBコネクターに市販のケーブルを接続すると、JOYPROは4軸4ボタンのジョイスティックとして認識されます。
ハットスイッチで1チャネル使用しますので、8チャネルの送信機の場合はボタンが3つになります。4番目のスイッチが必要な場合は10チャネルの送信機を使うか、オプションSWを接続します。
JOYPROはJR、サンワ、フタバのDSCコネクターを備えた送信機で使えます。送信機はFMモードで使用します。送信機メーカの変更はJOYPROのディップスイッチで簡単に行えます。モード2への変更も可能です。

JOYPRO USB側

パソコンとの接続

パソコンが立ち上がってから、JOYPROのUSBポートとパソコンのUSBポートを市販のUSBケーブルで接続します。一般的にパソコン側がAタイプ、接続機器側がBタイプのコネクタが使用されています。 最初の接続では、新しいハードウェアの追加ウィザード画面が表示され、「新しいデバイスが検出されました。」というようなメッセージが表示されます。メッセージに従って「次へ」ボタンを数回クリックし、最後に「完了」ボタンを押すと接続は終了します。
Windowsのバージョンあるいはパソコンの設定によっては、OSのCDを要求される事があります。Windows98のデスクトップマシンではCDを要求されます。ノートパソコンではCABにドライバーが入っているでしょうから、CDは要求されません。meではデスクトップでもCDは要求されませんでした。しかしハードディスクがちょこ、ちょこ動いていつインストールが終わったのか解りにくいようです。
JOYPROはヒューマンインターフェイスのジョイスティックとして認識されますので、JOYPRO用のドライバーソフトは用意してありません。OS付属のドライバーを使用します。JOYPROは4軸4ボタン、ハットスイッチ付きのジョイスティックになります。

パソコンがJOYPROを正しく認識すると、JOYPROのLEDが緑色に点灯します。 緑色になるまでに数回赤色に点灯する事があります。一度認識されているJOYPROは一瞬赤く点灯して緑色になります。 何色も点灯しない、または赤く点灯したままの状態が続く時はJOYPROが正しく認識されていません。 一度ケーブルを抜いて、一呼吸してからもう一度接続してみてください。

トレーナケーブルで送信機を接続してスティックを動かすと、データ送信中の表示としてJOYPROのLEDが赤く点灯します。これは正常動作を示しており、送信機のデータが変化した時のみUSBにデータを送出し、約1秒間赤く点灯します。

この後JOYPROをジョイスティックとして使用する為には、送信機の状態をWindowsに覚えさせる必要があります。キャリブレーションとも言いますが、送信機を事前に設定した後でWindowsの調整をします。


送信機+JOYPRO2

送信機を接続

送信機(プロポ)はFMモードにしてください。一般的にはPPMと表示されているかも知れません。JOYPROはFMモードしかサポートしていませんので、PPMに変更してください。

送信機のD.S.Cジャックとジョイプロの「TXin」ジャックをトレーナケーブルで接続します。基板の取付の遊びが少し多いようなので、USBコネクタを押しながら確実にトレーナケーブルのプラグを挿入して下さい。ケーブルは、JRの場合は弊社製かメーカー発売の物がそのまま使えます。Futabaではメーカー発売のリアルフライト変換ケーブルとJR用のトレーナケーブルが使えます。あるいはFutabaの従来のDINコネクター仕様であれば、弊社製のケーブルが直接接続が出来て便利です。

JOYPROがパソコンに認識されていれば、送信機を接続した瞬間にJOYPROのLEDが赤く点灯するはずです。何もしなければ緑色の点灯に戻ります。何か操作をする度に赤く瞬間的に点灯します。正常動作の目印にしてください。
なお、送信機の接続あるいはUSBケーブルの接続等の順はどちらが先でも構いません。ただし、USBコネクター、JOYPROのTXin、送信機DSCジャック、の順がどちらかと言うと基本ではあります。

Futaba設定 送信機のメーカ別の設定は、ディップスイッチを変更して行います。JOYPRO-2の底蓋を何かで引っかけて開けて下さい。簡単に開くはずです。基板中央に写真のようなディップSWがありますから、表に従って変更してください。この写真ではFutabaに設定した状態です。
1番 2番 3番 4番 対応送信機、機能
OFF OFF - - JR,SANWA:THRO,AILE,ELEV,RUDDの順の送信機
ON OFF - - Futaba:AILE,ELEV,THRO,RUDDの順の送信機
- ON - - 設定禁止
- - OFF - モード1:一般的な日本仕様の送信機
- - ON - モード2:THROとELEVを入れ換えます
- - - OFF 未定義:将来の予約の為OFF位置で使用してください



送信機の電池消耗について

JRの送信機はD.S.Cジャックにコネクターを接続すると送信機の電源が入ります。この時電波は出ませんので電池の消耗は少なく、フル充電であれば1日中でも遊べるかも知れません。消費電流が少ないからと思いますが、電池電圧も若干高めに表示されます。
JRでは送信機の電源スイッチを入れたまま、トレーナケーブルを接続してもFM信号は出力されませんので、電源スイッチは必ずOFF位置で使用してください。
ゲーム終了後は送信機からトレーナケーブルを抜くと電源が切れます。

一方、FutabaではDINコネクター内である信号ピンをショートした時にのみ、電源のリモートON/OFFが出来ます。そうで無い時はゲーム中は送信機の電源スイッチを入れておいてください。いずれにしても送信機の電源が入っている時は電波がでていますから、背面のRFボックスを抜いてからゲームをしてください。

SANWAスタイラスでは、ミニDINプラグを挿入した時点で送信機の電源が入りました。電波が出ているかどうかは未確認です。



送信機の設定

送信機のモデル切換えで空いているモデルにジョイスティック用のモデルを割り当ててください。 このモデルはFMモード(PPMモード)に変更しておいて下さい。また、このモデルで間違って実フライトをされないように、モデル名も設定されることをお勧めします。

スロットル、エルロン、エレベータ、ラダーの各チャネルをトラベルアジャスト(ATV)100%に 初期化しておいてください。後でパソコン側の調整でスティック動作の最大・最小を覚えさせる 為です。100%で十分ですが、調整後にエンコンがフルハイにならなかったりした時はATVを増やしてください。

リバース設定はパソコンの調整時に向きを合わせます。


送信機の各チャネルとWindowsにおけるジョイスティックの各軸の対応は次のようになります。 ただし、ここでは私の常用送信機でX3810ヘリ用、JOYPROはJR対応、mode1設定としています。 飛行機用にモデル設定をした時の設定(ACRO)も合わせて表します。

TXch   X3810(HELI)    X3810(ACRO)      Windows
1      THRO stick右   <==             軸3
2      AILE stick右   <==             軸1(X)
3      ELEV stick左   <==             軸2(Y)
4      RUDD stick左   <==             軸4
5      GEAR leverSW   <==             ボタン1
6      PIT  stick右   FLAP VR右肩     ハットスイッチ
7      AUX2 leverSW   SPOI VR左前     ボタン2
8      AUX3 leverSW   AUX3 VR左肩     ボタン3
-      OPT1           <==             ボタン1
-      OPT2           <==             ボタン4

OPT1,OPT2はオプションのスイッチ入力です。ケースには"SWin"と表しています。

OPT1はGEARとソフト的にパラレル接続になっています。 これはステレオプラグのチップ先端とシールド側をスイッチでショートするとONになります。

OPT2はPCM10などの10ch送信機におけるAUX4とパラレルになります。 8チャネルの送信機(X3810など)ではボタン4に相当するチャネルがありませんので、常にOFF状態です。 OPT2はステレオプラグの中軸とシールドのショートです。

弊社製SW入力ケーブルはOPT2に相当し、ボタン4入力になります。 コンバット系のシュミレータでは、ボタン4をトリガーに設定し直してこのオプションSWを使うと操作性が上がると思います。



改造送信機

送信機改造で得点UP

これは、誰にでも薦められる方法ではありませんが、機銃の発射の為に私は送信機を改造しています。私はトレーナスイッチは使う予定がないので、これを取って変りにタクトスイッチと交換しました。タクトスイッチはGEARスイッチとパラレルにしています。こうすると機銃の発射が楽になります。。ヘリを飛ばしていると時々このスイッチを押してしまいますが、ラダーのヘッドロック切替えなので特に問題はありません。
タクトスイッチの取付けは、1.0Φの穴で足がぴったりはまっていますので、特に固定はしていません。もちろん、この改造はメーカ保証がなくなりますので、あくまでも個人の責任において改造してください。


Windowsの調整

JOYPROをUSBケーブルでパソコンに接続し、トレーナケーブルで送信機とJOYPROを接続してください。Windows側の調整はゲームオプションで行います。これに入るにはひとつとして、Windowsのデスクトップ画面から、スタート、設定、コントロールパネルとクリックしてコントロールパネルを開きます。このWindowの中からジョイスティックのアイコンのゲームオプションをクリックしてゲームオプションに入ります。

ゲームオプション コントロールパネルよりゲームオプションを開くとコントローラタブが選択された状態でWindowが開きます。この時コントローラ項に"JOYP"と表示されて、状態がOKであればJOYPROはパソコンに認識されています。
(注:本来コントローラ項には"JOYPRO-2"と表示されるつもりですが、4文字しか表示されません。私のノートパソコンでは"4軸4ボタン..."と表示されました。OS側の設定で異なるようですが、表示だけの問題なので継続調査と言う事にしておきます。)
プロパティをクリックして次の項に進みます。

プロパティ ゲームコントローラのプロパティ画面です。この状態は調整が済んで全てのスティックが中立の位置にある時の画面です。調整(設定)に入る前にギアーchのレバーを動かしてボタン1が点灯/消灯するか確認してください。各軸のキャリブレーションにボタン1の押下が必要です。この時ギアーのリバース設定を好みの方向に合わせてください。ボタン1が変化しないようでしたら、ATVが100%になっているか送信機を確認してください。送信機の信号に変化があれば、JOYPROのLEDが約1秒間赤く点灯します。他のボタンもついでに確認してください。

調整画面 設定タブをクリックし、更に調整をクリックしてコントローラの調整画面に入ります。ここからは画面の指示に従って、エルロン、エレベータ、スロットル、ラダーの各軸を調整してください。送信機のリバース設定も合わせて変更します。
ハットスイッチは出力値が表示されないので、少し調整しづらいと思います。スティックに刻んである目盛りを目安に調整してください。ヘリ用送信機で説明すると次のようになります。まづ、赤矢印が上を向いている時にスティックをセンターにして(パソコンの)Enterキーを押します。赤矢印が右を向きますので、スティックをATV50%の位置(スティックの1目盛り)に動かしてEnterキーを押します。赤矢印が下を向いたらスティックを最大動かしてEnterを押します。赤矢印が左を向きますから、スティックをATV-50%の位置に動かしてEnterを押します。
これで終了です。最後にOKをクリックしてテスト画面に戻り、各軸の動きを確認してゲームオプションを終了してください。




ハットスイッチの設定方法

ハットスイッチは送信機の6ch目に割り当ててあります。ヘリ用の送信機ではピッチ軸ですし、 飛行機用ではフラップボリュームになります。
スティック中央あるいはボリュームの中央がハットスイッチOFF位置になります。 視点は0,45,90,135,180,225,270,315の8方位の切り替えが出来ます。ボリュームを 右に回すと右に振り返る、左に回すと左に振り返る感じです。
ピッチ軸にハットスイッチを割り当てると、スティックセンターでハットスイッチOFF、つまり前方を見ている状態です。おおむねATV+50%では右サイドを見ており,ATV+100%で真後ろです。反対にATV-50%は左サイドを見る事になり、ATV-100%で真後ろになります。

ハットスイッチは、コンバット系(CFS2等)のシュミレータでは頻繁に視点切り替えを行うのでピッチ軸が便利と思います。一方、実機フライトシュミレータ(FS2002等)では急いだ視点切り替えの必要はないでしょうから、ボリュームで十分と思われます。そこで、ヘリ用送信機をコンバット系に使用し、飛行機用送信機を実機シュミレータに使用すると便利と思います。もちろんX3810(JR)等のモード切換えが出来る送信機であれば更に便利でしょう。

以下はX3810ヘリ用をCFS2に適用した例です。
私がコンバット系(空戦)のシュミレータにジョイプロを使う時は、ヘリ用のプロポを使って視点変更をピッチ軸で素早く行っていて、結構便利に思います。ジョイプロはプロポの6ch、つまりピッチ軸にハットスイッチが割り当てられています。そこで、F.MODE(フライトモードSW)の切換えで ST-1のピッチは0-100%にし、スロットルは常にフルハイにします。通常の空戦時はST-1で飛行します。そうするとスロットルスティックで視点切換えが出来ます。スロットルは常にフルハイです。 一方、ノーマル時のピッチは常に50%の水平カーブにします。スロットルは0-100%です。 スロットルを下げたい時はノーマルにF.MODEを切り替えます。視点は前方固定になりますがスロットルのUP/DOWNがスロットルスティックで出来ます。
プロパティ プロパティ プロパティ プロパティ
ノーマルTHRO
ノーマルPITCH
ST-1 THRO
ST-1 PITCH

スタント時のピッチカーブは視点の切り替わり具合を見ながら、適当にカーブを調整します。 ある程度エキスポカーブを設定した方が前方を見る範囲が広がって使いやすいと思います。
X3810はST-2に切り替えるとボタン3がONになりますので、ST-2はST-1と同じに設定しておきます。
T.HOLDはINHのままにしておき、ボタン2として使います。




動作環境

現在までに確認出来ている環境は次のとおりです。

JR(日本遠隔制御)のD.S.C.コネクターはΦ3.5モノプラグで全機種統一されており、これを備えた送信機では問題無く動作します。純正品ではトレーナケーブルとして販売されています。
Futaba(双葉電子工業)は従来6pinのDINコネクターが使われていました。しかし、FF8の後継のFF9では形状が変更になって、角形のコネクターになっています。純正品ではリアルフライト用変換ケーブルとJRのトレーナケーブルで接続可能です。ただし、弊社のFF9用ケーブルを使用するとそれ1本のみで接続出来ます。
SANWA(三和電子機器)のスタイラスではminiDIN4pinが使われています。ここから出て来る信号はJRと極性が逆なので、弊社製コネクターではトランジスターでJRと同じ極性にしています。チャネルの順番もJRと同じなので、スタイラスはJRと同じディップSWの設定を使います。
SANWAのそれ以外の機種は調査中です。


Copyright(c) 2002 by T.Tanaka, All rights reserved.