固定5V出力のスイッチングレギュレータです。7.4Vのリチウムイオンあるいはリチウムポリマー(Li-Po)を入力源として5Vを受信機に供給します。通常4.8VのNi-Cd組電池を受信機電源に使用しますが、その代替えとして使います。本当は6V出力位にしたいところですが、入手ICの関係で5V固定になっています。このレギュレータと、ある7.4V/1600mAリチウムイオン電池の組み合わせで101gです。軽いと思いませんか。Li-Poならもう少し軽くなるでしょう。ちなみにJRの4N1900が220g,4N1100でも120gです。実はこのレギュレータはスピコン(#851)のBEC機能のみ取り出した物です。写真は熱収縮チューブをかぶせているので少し見にくくなっていますが、裸部分はスピコンの写真を参照してください。
このレギュレータを使うと次のメリットがあります。
出力電圧は5V(typ)です。電流は2A定格です。高効率のスイッチングレギュレータにより、ほとんど発熱無く使えます。アクロフライトのような激しいサーボの動きにも余裕です。入出力に有機半導体アルミ電解コンデンサを使用していますので、急激な負荷変動に強くなっています。
写真はシャトル=スカディ・エボリューションへの搭載例です。小型でサーボベッドにチョコンと載ります。電池は解りやすく受信機の横に置いているだけで、本来は電池BOXに入れます。電池にサーボ用のソケットを付けていますので、電池、スイッチ、本レギュレータ、受信機の経路で接続します。DSCコードによる調整も従来どおり出来ます。
しかしながら、Li-Poは充電方法を間違えると発火の可能性があるので、機体から外して充電した方が良いでしょう。
ちなみに、写真の電池はLi-ionですが、カメラ用のジャンク品らしいです。7.4V/1600mAhなのでこの用途にピッタリです。共立電子に\680-で売っていたものにOKのJRタイプソケットを取り付けた物です。その状態で87gでした。デジットにも同じ電池がありましたが、こちらは日圧製と思われるプラグが着いてもう少し高かったので共立の方がお勧めです。
Li-Poは過放電すると寿命が短くなりますが、このレギュレータには放電停止機構はありません。用途上、過放電するまで飛ばす事は無いでしょうし、放電停止する訳には行かないと思います。
入力電圧は絶対16Vを超えないようにしてください。これは入力の電解コンデンサ(16V,68uF)の仕様による制限です。およびスイッチングICの入力電圧が最大16.5Vなので安全の為16Vより下、用途的に受信機電池の代替えなので2セルのLi-Po(7.4V)をお使いください。
出力電流はIC定格から連続2A出力になります。BECでこれほどの出力は本来必要は無いのですが、サーボモータの動作(起動)時に瞬間的に電流が流れます。オシロスコープで見ていて、ピーク1.5Aはありました。サーボの数が増えて来るとそのピークが連なって来て、平均電流が上がってきます。これが三端子レギュレータ(シリーズレギュレータ)だとたちまち触れないほど熱くなってしまいます。しかも電源電圧が高くなると損失が大きく、より発熱してしまいます。スイッチング方式は高効率ゆえ、そういう事は無く、安心して使えます。
安全の為に4Aの電流制限回路を設けています。とは言っても電流の流れる電気回路ですから、何らかの原因で発熱、発火、破壊の恐れがあります。使用には十分注意して、異常を感じたら直ちに使用を中止してください。
入力電圧の過放電を制限する機能はありません。バッテリーの過放電はその寿命を短くしますので注意してください。電源の切り忘れ防止の為にサウンドッチの併用をお薦めします。
従来の電源スイッチ-受信機間に本レギュレータを接続します。バッテリーをLi-Po等6V以上ある電池に交換します。充電側コネクタにLi-Poである旨のシールか何か目印をし、誤ってNi-Cd充電器を接続しないように注意を喚起します。本来機体から取り外して充電した方が良いので、そのように工作する方がベストです。
バッテリーが充電してさえあれば、後は従来と同じに電源を入れるだけです。サーボは問題無く動きますか。サーボがつっぱるような設定を試して見ると良いと思います。
本装置はスイッチング電源方式なので、受信機アンテナが接近しないようにしてください。また装置自体も受信機から離して設置してください。
実際の使用時にはショート防止の為に、熱収縮チューブをかぶせるなどして絶縁対策をしてから使用してください。
使用開始当初は良いとしても、しばらく使うとワイヤーの素線が切断して来て、ショートあるいは断線と言う事もあり得ます。飛行毎にチェックして安全を確認してからフライトしてください。